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【09】優良な中小・中堅企業の探し方

中小・中堅企業への就職についてご案内しています。

優良な中小・中堅企業の探し方

 中小企業というのは、公的分類として定められた概念です。業種によって、人数が定められています。
  一方で中堅企業という言葉には、そのような決まりはありません。
 
  大企業という言葉も、公的分類としては中小企業よりも大きい企業、となるのですが、かなり世間の常識とはかけ離れた意味合いになってきてしまいます。

 株式公開をしているかどうかは、大手有名企業でも非公開の会社があり、中小・中堅企業でも公開しているところもあるために、規模に着目した分類とは別の切り口ということになります。

 さて、株式を公開している中堅企業・中小企業ならば、決算公告を見られますので、財務状況や事業の状況を把握することができます。

 できれば、財務諸表をある程度でも読めるようになっておくと、いろいろな意味で役に立つのですが、苦手だったりする場合には、わかりそうな人に、その会社がどんな状態にあるか聞いてみるとよいでしょう。
  財務系の仕事についている方や、あるいは投機的ではない株式投資をしている方などですと、とてもくわしく解説してくれるかと思います。

 株式を公開していない中小・中堅企業について調べようとすると、少々むずかしさがあるのは確かです。
  とはいえ、会社のホームページに経営状況を掲載していたり、就職サイトにデータを掲載している場合があるので、まずはそのあたりを確認されるとよいでしょう。

 企業の優良さの判断基準は、

・経営に安定性がある。
・事業に成長性がある、または安定性がある。
・ふんいきが良い。

 といったあたりになるかと思います。

 もっとも、事業領域や職種的なこと、あるいは社会貢献に熱心かどうか、といったあたりを重視する方にとっては、また別の基準が必要になるでしょう。

基本的な探し方

 現時点で就職先を探すには、就職サイトでの検索が中心でしょうか。各種の業界セミナーや、大学の求人票などでも探すことはできますが、やはり手軽なのは就職サイト、というのが一般的な考えかと思います。

 多くの就職サイトで、中小・中堅企業も豊富に扱われています。
  ただ、数が膨大ですので、なにかで検索をかけないと、とても全部は調べきれません。

 検索をかけるとしたら、興味のある業種と、一人当たり売上高あたりがスタートとしてはよいかもしれません。
  一人当たり売上高が検索項目にない場合は、年間売上高(年商)と従業員の人数で検索すれば、おおむね代用できます。
  一人当たり売上高は、手軽に入手できる指標の中では、かなり頼りになる数値となります。企業は、やはり稼がないことにははじまりません。
  ただし、派遣労働者、請負労働者が多く働く企業の場合は、ちょっと意味合いが異なってきますので、留意してください。

 
  他の指標からですと、過去何年かを見て成長している(売上高が伸びている)会社ならば活気があるでしょうし、歴史があるのに成長しているのであれば、新分野を手がけていたり、あるいは経営者が交代されたのかもしれません。
  安定していて利益が出ているということでしたら、社内は落ちついたふんいきとなっている可能性が高そうです。
 
  成長性、安定性のあたりは好みが分かれるところですので、まずはどのような企業で働きたいかをイメージしてみるとよいかもしれません。
  イケイケの会社がよいのか、安定した仕事をしている会社がよいのか。これはも、それぞれの気質によって、合うかどうかが決まってくるあたりかと思います。

 このようにして、まずはデータで絞り込んでから、個別企業について検討してみる、というのがおすすめのやり方です。おそらく、まったく知らない企業が出てきてびっくりされるかと思います。

 

知り合いに聞いてみる、という別の方法

 まったく別の探し方としては、知り合いにおすすめの中小・中堅企業がないか、聞いてみるというのも一つの手法です。

 親戚や先輩といった人間関係の中から、信頼できる人が思い浮かぶようなら、規模にこだわらずよい企業を挙げてみてもらえないか、と頼んでみてはいかがでしょうか。

 実際にそこに応募するかは別としまして、その人たちがなにを理由にその会社を勧めてくれるのか、その理由を教えてもらえれば、企業探しに役立つことは間違いありません。

 ただ、紹介してもらうとなると、いろいろとしがらみが出てきますので、それを避けるためには情報収集としての話だということを、きちんと伝えてからの方が無難かと思います。
  もちろん、紹介してもらっても入りたい企業が見つかれば、それはそれでよいかとは思いますが。

 

 次項では、個別の企業についてどう調べていくかについて、ご案内していきます。

 

補足事項など



■目次
【01】中小・中堅企業とは
【02】中小・中堅企業の多様性
【03】中小・中堅企業とベンチャー企業の違い
【04】中小・中堅企業への就職のメリット
【05】中小・中堅企業への就職のデメリット
【06】大手有名企業に就職できなかったら、フリーター?
【07】起業準備としての中小・中堅企業への就職
【08】キャリアデザインの第一歩としての中小・中堅企業への就職
【09】優良な中小・中堅企業の探し方
【10】当たりをつけた中小・中堅企業を深く調べるには
【11】秋以降の新卒採用は、新卒向け就職サイトではなく……
【12】ハローワークは新卒でも利用可能
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中小・中堅企業を扱う就職サイト

サイトへのリンク ご案内
中小企業家同友会が運営する就職サイトです。参加企業の情報や、説明会なども各地で行われています。

はたらいく
リクルート運営のはたらいくは、地域での転職が中心のサービスのため、比較的中小・中堅企業が多くなっています。
こちらは、enジャパンの新卒向けサービスで、中小・中堅企業、ベンチャー企業に強いとされています。
特に地域を絞って探す場合には、ハローワークも有用な手段となります。

  なお、新卒の方向けの秋以降の募集は、【11】項でご案内している通り、例年、各転職サイトで多く見られるようになってきます。(リクナビネクストDODAマイナビエージェントなど)

 
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